『不滅のあなたへ』作品紹介(あらすじ・みどころ)

漫画紹介

『不滅のあなたへ』とは

題名:不滅のあなたへ

作者:大今良時

出版社:講談社

掲載雑誌:週刊少年マガジン

巻数:既刊17巻(2022/6/30現在)

『不滅のあなたへ』あらすじ

—–ありとあらゆるものの姿を写しとり変化することができる。

そのような性質をもつ「球」を何者かが地球へと投げ入れました。

「球」は地上に投げ入れられたときに石へと当たり、触れた石の姿となりました。

暖かくなると今度は苔を写しとり、そして寒くなると一匹の死んだオオカミを写しとりました。

オオカミの姿になった「それ」は、その体を使って歩き始めます。

あてもなく歩き続けていると、ある人間と出会います。

10代くらいの少年で、彼はオオカミの姿になった「それ」を見て、「ジョアンだ」と叫びます。

この少年は、あの亡くなったオオカミの飼い主だったようです。

そしてそれからというもの、「それ」はジョアンとしてその少年と一緒に暮らすようになりました。

出典 不滅のあなたへ コミックス第1巻より

しかし、少年の家の周りは人の気配が全くせず、老朽化した家がいくつも存在するだけでした

少年の話によると、周りの人達は5年前にこの地を離れ、たくさんの人や食べ物がある場所を探しに行ったと言います。

残された少年は動けないお年寄りの面倒を見ながら、仲間たちの帰還をずっと待っていました。

しかし一向に仲間たちは帰還せず、一緒に待っていたお年寄りの方々も全員亡くなってしまいました。

「みんなは新しい地へたどり着けないまま死んでしまったのか」という思いを隠しながら、少年はオオカミのジョアンと一緒に仲間たちを待っていたのです。

そんなある日のこと。

少年は、この地を出ていった仲間が言っていた「人や食べ物がたくさんある場所の方角」に向けて、探索がてに歩みを進めていきました。

すると、進んだ先には矢印が書いてある大きな石がありました。

「この矢印の先がみんなが進んだ道だ」と予想した少年は、期待を少し膨らませながら、その先へと進んでみることを決意します。

道中怪我をしながらも、簡易テントの中で休みながら、何日もかけて歩き続けました。

そして、矢印が書いてある2つ目の大きな石を発見します。

その石の存在に喜ぶのもつかの間、その矢印には×が書いてありました。

辺りを見回してみると、簡易テントのような人がいた形跡はありましたが、雪で埋もれ、ボロボロになっており、恐らくその人間たちは今はここにはいないようでした。

つまり、矢印を書いた仲間たちはここで断念してしまったのではないか—–。

石に書かれた矢印に希望を抱いていた少年は気持ちが折れてしまい、元いた家へと帰ります。

そして、道中の怪我が原因で、少年はついに新しい地へたどり着くことなく、志半ばで死んでしまうのでした。

「僕のことを忘れないで」と少年に最期の言葉を残された「それ」は、今度は少年に触れ、少年の姿へと変化をします。

そして、少年の元を離れ、あてもなく歩き始めるのでした—–。

『不滅のあなたへ』みどころ

最初は意思すらもない、空っぽの生命だった謎の球が、様々な生命と出会い、学習をしていきます。

その生命体の姿を獲得するのには条件があり、「生命体から刺激を受けること」だといいます。

出典 不滅のあなたへ コミックス第1巻より

最初は石に苔。

次にオオカミ、そして人間。

新しい地へたどり着くことができなかった少年の意志を引き継ぐかのように、「それ」は少年の姿となり、ひたすら歩みを止めずに進んでいきます。

もちろん人間のような思考回路はもっていないはずなのですが、様々な人間の思いに触れていき、学習を続けていくのだと思います。

分かりやすい言葉で言うと「進化」という言葉に近いのでしょうか。

私たち人間は、今や当たり前のように意思をもち、思考し、判断をしています。

生まれた時から暖かい寝床をもらい、愛情を注がれ、学習し、大人へとなります。

しかし、今から何百万年も前、人類が誕生したと言われている時。

そもそも、人間が意識をもつようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

サルからヒトへ進化を遂げるまでの過程に、一体どのようなことがあったのでしょうか。

サルとヒトとの境界線はどこなのでしょうか。

「この球がどのような刺激に触れ、進化していくのか」という哲学をテーマにして、今を生きている私たちに課題を提供している漫画のように思いました

この先どうなっていくのか予測も立てにくく、先の展開が楽しみです。

SF・ファンタジー作品としてとても優秀な漫画だと思います。

『不滅のあなたへ』こんな人におすすめ

〇SF・ファンタジー漫画を読みたい人

〇綺麗な作画の漫画が読みたい人

〇先の展開が気になる漫画を読みたい人

コメント

タイトルとURLをコピーしました