『女王の花』第1巻 作品紹介(あらすじ・みどころ)

漫画紹介

漫画『女王の花』とは

題名:『女王の花』

作者:和泉かねよし

出版社:小学館

掲載雑誌:ベツコミ

掲載時期:2010年6月号~2017年1月号

巻数:全15巻

『女王の花』あらすじ

 『女王の花』ーーーーー1000年に一度だけ咲くと言われている、何でも願いが叶う花。

 その花を自分の墓に添えてほしいと願う、古代の国「亜国」の女王がいたーーーーー。

  ーーーーー遥か昔、「亜国(あこく)」「土国(どこく)」「黄国(こうこく)」「曾国(そうこく)」という4つの国に分裂し、互いに勢力を競っていた時代。

 「亜国」には二人の王妃が存在した。

 亜国の生妃は、黄国出身である「黄妃(こうひ)」。

 黄妃は姫を出産後、病にふせってしまう。

 さらに、小国の黄国出身ということもあり、生妃ではあるものの王宮の隔離された部屋で細々と暮らしていた。

 対して、亜国の第二王妃は、土国出身である「土妃(どひ)」。

 王子を出産し、周りから跡継ぎの期待がされている。

 また、高価な食べ物や宝石等の貢物は、黄妃ではなく全て土妃に流れていた。

 同じ亜国の王妃でも、このように不遇の扱いを受けている黄妃。

 この話の主人公は、黄妃の子どもである「亜姫(あき)」という1人の女の子

 亜姫は、病の母(黄妃)へ届けるために王宮の厨房から食べ物を盗んだり、土妃に対しても物怖じせず堂々と自分の意見を述べたりと、物語登場から活発で強気な姿が描写される。

 「跡継ぎは姫でなく王子」という価値観であるこの時代では、女の身でありながらも勇猛果敢に振る舞う亜姫は異色の存在であった。

 そんな亜姫は、ある日、異民族である金髪碧眼の少年「薄星(はくせい)」と出会う

 この物語の中心となる「亜国(あこく)」「土国(どこく)」「黄国(こうこく)」「曾国(そうこく)」 は古代中国をモチーフとした舞台であるため、薄星のような金髪碧眼の人間は珍しく、今まで周囲から迫害を受けながら生きてきたという。

 しかし、亜姫は薄星の存在を認め、忌(い)み嫌われる金髪を「天の色」と呼び、美しいものとして表現する。

 薄星はそんな亜姫についていくことを決め、冒頭で描写されている『女王の花(1000年の花)』の存在を亜姫に教えるのだった。

 そして、亜姫はとある商店で出会った「青徹(せいてつ)」という商人に「六芸(りくげい)※貴族階級に必要とされた技芸」を教わり、薄星と共に力を高めていった。

 土妃の嫌味事にも屈さず、異民族への偏見もせず薄星を1人の人間として受け入れる器の広さをもつ亜姫だが、その強さだけが主張されているわけではなかった。


 亜姫の一番の心配事は、長年病にふせっている母・黄妃の存在であった

 父である「亜王」も黄妃のことを心配する様子が見られず、王宮の隔離された部屋でただ寿命をすり減らしていく母を見ているだけしかできない自分を不甲斐なく思う亜姫であった。

 また、亜姫は母の寿命がもう長くないことも察しており、そんな母のことを何とか父に見てほしいという一身で毎日を過ごしていた。

 そんな折、土国と黄国の間で戦が起きようとしていた。
 両国で戦が起きれば隣国である亜国にも影響が及ぶことは目に見えており、亜国全体に緊張が走っていた。

 ある日、土国と黄国の国使に亜軍の狩の腕前を披露する機会が設けられた。

 亜姫は両国の情勢よりも「自分が活躍すれば母である黄妃が父に認められる」という母に対する強い思いがあった。

 亜姫は持ち前の負けん気と、商人の青徹に教わってきた武芸を活かし、土国と黄国の国使の前で見事に弓矢の腕前を披露することができた

 しかし、跡継ぎ候補であった土妃の王子より活躍することで、亜姫は父から亜国の追放を命じられる

 そして、人質として黄国に赴くことになってしまうのだった ーーーーー 。

『女王の花』みどころ・おすすめポイント

①亜姫の躍進

 モノローグで登場した、「1000年の花」を求めた女王。

 この女王が亜姫であることは冒頭のシーンからほのめかされています。

 つまり、この物語は亜姫が女王になるまでの過程を描いていると予想できます。

出展 女王の花 コミックス第1巻より

 中国風の架空の国が舞台となっていますが、女王という存在ができにくいことは史実と何ら変わりありません。

 この物語の舞台でも女王の存在は珍しく、秀でた才能をもつ亜姫といえど王子より活躍すれば追放されてしまうような時代でした。(※実は父が亜姫を追放した目的は別にあったのですが、時代背景としてはそのように描写されています)

 加えて、土国と黄国の戦など、政権を握るための国同士の攻防戦が繰り広げられる中で、孤独な亜姫と薄星がどのように躍進するのか、期待しながら読むことができます。

②恋愛要素

 亜姫が女王になるまでの過程がこの作品の醍醐味ですが、少女漫画らしく恋愛要素も盛り込まれています

 1巻では、亜姫と薄星の絆が芽生えていく過程が丁寧に描写されており、この先の2人の進展が想像されます。

出展 女王の花 コミックス第1巻より

 また、ひょんなことから亜姫達に武芸を教えてくれた商人の青徹。

 国から追放された亜姫と迫害されて生きてきた薄星、そして陰で亜姫達を支えてくれる青徹との関係にも注目です。

『女王の花』こんな人におすすめ!

□歴史物の漫画が好きな人

□恋愛系の漫画が好きな人

□主人公が過酷な立場からのしあがっていく姿が見たい人

□綺麗な絵の漫画が読みたい人

次巻『女王の花』第2巻作品紹介(あらすじ・みどころ)はこちら

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