『adabana 徒花』作品紹介(あらすじ・評価)

漫画紹介

漫画『adabana 徒花』とは

題名:『adabana 徒花』

作者:NON

出版社:集英社

掲載雑誌:グランドジャンプ

巻数:既刊2巻(2021/4/24現在)

『adabana 徒花』あらすじ

この漫画の主人公は藍川美月(あいかわみづき)、高校3年生。

いつものように朝の身支度をしていると、リビングのテレビである事件のニュースが報道されているのを目にします。

そのニュースは、美月が通っている森中南高等学校の女子高生・五十嵐真子(いがらしまこ)という女子高生の手首が発見されたという内容でした。

そのニュースを一緒に見ていた母親は心配しますが、美月は表情を一切変えません。

そして家を出た美月は警察署に直行します。

そして、なんと「五十嵐真子」を殺したのは自分であると警察官に告げるのです。

あまりにもあっさりとした自白に違和感をもつ警察側。

しかも、話を聞くと五十嵐真子の他にも人を殺したと言います。

出展 adabana 徒花 コミックス第1巻より

警察や弁護士に事件の供述をする美月でしたが、どうやらこの事件には異様な背景がありそうで—–。

『adabana 徒花』評価(独自の評価です)

リアル寄りの作画で、美月の母親や真子の叔父など中年の登場人物でも違和感ありません。

美月や真子もリアル寄りですが絶妙に可愛く描かれています。

心理描写のシーンでは細かい表情や構図にこだわっており、行間を感じさせるような表現が非常に上手だと思います。

小中学生くらいの子どもにはウケないと思いますが、20代以降の大人には性別関係なく幅広く受け入れられそうな作画です。

ストーリーに関しては、殺人犯の主人公が自分の罪を独白していくという斬新な設定です。

美月と真子は同じ高校の友人で親しい付き合いをしていました。

そんな美月が真子を殺したという自白をするのですが、この漫画の面白いところはその殺人までの全貌が少しずつ明らかになっていく点です。

美月もすべてを素直に白状しているわけではなく、真子を問い詰めていく弁護士との心理戦が面白いです。

弁護士視点になって真子の供述を聞いていると、美月が真子を殺した理由がすぐに明らかにはならず、先の展開が気になり始め、どんどんページを読み進めることができました。

しかも、この漫画の面白いところは、話が進むにつれて「五十嵐真子を殺したのは美月ではないのではなのか」という疑念が生まれる点です。

また、ただの殺人事件ではなく、美月や真子の家庭環境や人間関係などが大きく関わっており、とことどころにある心理描写が見事です。

表情、セリフ、行間、構図…人間の陰の部分が細かく描写されてり、かなりリアルかつ魅力的な心理描写が非常に多いです。

キャラクターに関しては、登場人物自体は少ないです。

友人を殺したと自白している美月。

死体が見つかった真子。

この2人に焦点を当てて物語が進んでいきます。

美月は愁いを帯びたような少女で、淡々と殺人の供述をしたかと思えば、弁護士との心理戦で異質な空気を出したりと、読者視点でもこの子の内面を暴きたくなるような魅力的なキャラクターです。

対する生前の真子は明るい性格の持ち主で美月とも仲良く過ごしていましたが、美月には言えないある秘密がありました。

それは美月の家庭環境にも関わる大きな闇です。

明るさの裏にある陰り、現実世界にあってもおかしくないリアルの表現が素晴らしいですし、それがまた真子が殺された理由にも繋がります。

もう現在軸では殺されているのですが、彼女の生前の姿を美月の供述からしか聞くと真子の魅力もどんどんと明らかになり読み進めていく度に感情移入していきます。

出展 adabana 徒花 コミックス第1巻より

陰りのある女の子が好きなら美月と真子はさらに魅力的に映ると思います。

心理描写が抜群なお勧め漫画の1つです!

総評★★★★★

【ターゲット層】20代~40代の男女

【ストーリー】女子高生殺人事件の解明

【オススメポイント】サスペンス、細かい心理描写、高い画力

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